マッチボックス公式ブログ(仮)

ロックバンド、マッチボックスの公式ブログ。中身は日記です。軽めの読後感をお届け。

鈍行の旅3日目

青春18キップは5日分をまとめて買う必要がある。

使用期間は学生の長休みに合わせたように

短く設けられているが

期間内ならまとめて使っても

バラバラに使っても構わない。

ぼくは一度に使うと決めて

今日が3日目なので旅は折り返しになる。

 

昨晩ホテルで大雑把に計画を立てて

出雲大社まで行くことに決めた。

昼頃までにお参りを済ませて折り返し

鳥取で一泊することにして

早々と宿も決めてしまったのだが

これが仇となった。

 

計画には18キップの使えないルートがあり

18キップだけで行くとなると

とても出雲から鳥取へは間に合わない。

早朝の岡山駅でこの事態に気付き

途方に暮れてパン屋で朝食をとりながら

計画を練り直した。

 

本日のゴールの鳥取はずらせないが

直接鳥取へ向かってはつまらないので

折り返し地点を近場に設けないといけない。

そこで夏に家族で広島へ旅行した際に

時間の都合で立ち寄れなかった

尾道を折り返しに定めた。

尾道は終点ではないので

これまでの方針からは少しブレてしまうが

この際こだわるまい。

 

9時頃到着して

まずレンタサイクルを借りた。

海辺を走ったらさぞ気持ち良さそうだし

四畳半神話大系』のファンであるぼくは

しまなみ海道をママチャリで

走ってみたいと思っていた。

尾道の古寺を巡るにも

自転車の方が都合が良かろう。

 

走り始めて1分で

手袋が必要不可欠であることに気付いた。

この寒さでは凍傷でもげてしまう。

仕方なく手袋を求めて彷徨っていると

ロードレーサー向けのカフェがあって

サイクリング・グッズの貸し出しもあったので

手袋をレンタルすることにした。

高くついたが、これは渡りに船であった。

 

尾道からフェリーで向島へ渡り

しばらく自由にサイクリングした。

小さな浜辺へ降りてみたり

映画の舞台になったところをのぞいてみたり。

尾道ラーメンをおいしく食べることだけ決めていたので

熱心に自転車を漕いだ。

 

本当はその先にいくつも島があって

向島はプロローグみたいなものなのだけど

ぼくは古寺巡りもしたかったし

尾道ラーメンを食べたら

すぐ鳥取へ向かう必要があったので

1時間ほどで引き返した。

 

古寺巡りは民家も並ぶ

狭い坂道を歩き回らなくてはならなかったので

自転車はまったく役に立たず

レンタサイクルは実質1時間で用済みになった。

手袋はその後も重宝した。

 

野良猫が多いことで有名で

インスタのストーリー機能で

猫を見つけては動画を撮り歩いた。

古寺巡りはついでになった。

しかしそのうち天寧寺というお寺について

そこの五百羅漢像があまりに見事で圧倒された。

猫を追って気に入ったものに出会えて

耳をすませば』の気分である。

 

お昼時になったので

猫撮りも寺巡りも半分でよして

尾道ラーメンを食べに行った。

まあまあうまかった。

少しお土産など物色して

自転車と手袋を返却して

駅へ向かったら

まだ1時間以上電車が来なかった。

このあたりまだ東京の感覚が残ってていけない。

どのタイミングで駅へ行っても

5分も待てば電車が来るような世界ではないのだ。

 

寂れた喫茶店で時間を潰して

15時頃電車に乗った。

そこからは5〜6時間ずっと電車だ。

電車の待ち時間

さらには移動の長さ

こういうことに耐えられる気質でないと

この手の旅行は向かない。

この旅行ですでに2冊文庫本を読み終えた。

ぼくは向いているのだ。

 

19時半頃

智頭という駅で

45分の乗り換え待ちになった。

夕飯を食べに出ようかと思ったが

20時前にして唯一の飲食店が閉まっていた。

おまけに大粒の雪が降り出していて

ぼくの心細さに拍車をかけた。

この旅行の象徴的なシーンになった。

 

 鳥取駅に着くと雪は

雹のような硬い粒に変わっていた。

ホテルのチェックインを済ませて

夕食に居酒屋へ入った。

地元の食材メインに使っていて

何を食べてもうまかった。

調子に乗ってビールも2杯飲んだ。

 

店主がぼくのひとつ上の年齢のお兄さんで

バンドでドラムをやっていたが

料理の道へ進んだらしい。

なぜその道を選んだか聞いてみたが

自分でも明確でないのか

あまり言いたくないのか

どちらともとれるような顔と言い方だった。

分かるような気もする。

 

そんなこんなで3日目終了。

帰り切れるか少し不安だ。